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移住

2010年9月初めに、一年間のパリ留学から帰国しました。
後半ブログ更新できなくてすいません。

留学ブログと分けるため、こちらに引っ越しました。
宜しく候
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# by atsushiikudome | 2011-04-25 20:32

南仏旅行3日目

早朝、アヴィニョンを出発
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セナンク修道院のガイドツアーまで時間があったので、景色の良い朝食スポットを探す
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山の斜面にできた村、ゴルド Gordes を眺めながらの手作りサンドイッチ
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セナンク修道院 Abbaye Notre-Dame de Sénanque へ
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谷あいにあるセナンク修道院は、その敷地条件から、後陣が北向き
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ラベンダーが咲くにはまだ早かったが、良い天気
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セナンク修道院は、現役の修道院なので1時間のガイドツアーでしか見学ができない。
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そのため、案内のおばちゃんに急かされながらで、
十分堪能できたとは言えないが
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前日行ったル・トロネとはまた違う光
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シトー派の決まった型があるとはいえ、全然違う。
開口のプロポーション、深さ、角度、ステンドグラス、石、方角
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空間の質というものには、本当にたくさんの変数があるということ
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回廊のアーチは、ル・トロネが大きなアーチに2連アーチが入っていたのに対して、
セナンクは3連アーチが入っている
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回廊側から見ると、規則的な12連アーチ
柱頭の植物模様は全て形が違う
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緊張感のある聖堂に対して、中庭は華やかな印象
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朝ごはんを食べながら、眺めただけだったゴルドの町へ
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アスファルトの川
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斜面に村を作ると、Y字路ではなくてV字路ができる
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もはや村のどこで撮ったのか覚えていない
それくらい上下左右に入り組んでいる
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路地が舗装されず、石畳のままであることは重要
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地形を利用した舞台
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地形を利用したテラス
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石だけでつくられた斜路は、限りなく自然のそれに近い
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ゴルドの近くにある、石積住居のボリー村へ Bories
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ローマ時代から続いていた村で、
1830年までここで生活していたらしい
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ゴルドに別れを告げ、次の町へ
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シルヴァカンヌ修道院 Abbaye de Silvacane
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他の姉妹とちがい、後陣が矩形
シルヴァカンヌは、空間に力強さを感じる。
プランに曲線は無く、角も直角
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立体的な空間構成はル・トロネに似ている。
けど、やはり全然違う
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この力強さは何から来るのだろう
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ここは大寝室。
着の身着のまま、靴も脱がずに枕を並べる。ザ・禁欲
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回廊も厳格さに満ち満ちている
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シルヴァカンヌのこの無口さは結構好きだ。
少しキンベル。
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半円アーチの中の細分化したアーチはなくなっているが、それがまたよい
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次の町、ルールマラン Lourmarin へ
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ルールマランは、フランスの最も美しい村 Les plus beaux villages de Franceに登録されている
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窓が全部パステル調で、かわいらしい町だった
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ルールマランのあと、アヴィニョンへ戻り、またローヌ川を眺めながらワインを。
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# by atsushiikudome | 2010-04-30 11:58

南仏旅行 2日目

今回の旅行はハードスケジュールなので、毎日早朝出発。
ホテルを出て、マルセイユの町歩きから。
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朝食。
マルセイユ港での、コーヒー&クロワッサン
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元気よく
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パニエ地区というところは、地図を見ると細い路地が入り組んでいる旧市街。
こんなところにはしばしば素敵なY字路がある
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小高い岩山の上に建つ、ノートルダム・ド・ラ・ギャルドバシリカ教会を目指す。
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マルセイユのパノラミック・ビュー
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Basilique de Notre-Dame-de-la-Garde
丘の上に建つところは、モンマルトルやモン・サン・ミッシェルと似ている。
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ローマ・ビザンチン様式の教会で、内部には船の模型が。
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クリプト
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次に、多くのローマ遺跡が残るアルルへ。
アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群は世界遺産。
まずは最大のモニュメント、円形闘技場。
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紀元1世紀に建設されて、5,6世紀には要塞に使われていた。
ここは今でも闘牛場として使われている。
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闘技場の上まで登ると、オレンジの屋根たちと空の青が見える
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現役で使われているといっても、客席は仮設
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でもその影が意外とかっこよい
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通路
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次に、古代劇場へ
ここも、現役でコンサートやオペラに使われている
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紀元前1世紀の建設
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サン・トロフィーム教会 Eglise St-Trophime
サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路にあるロマネスク教会。
入口部分への気合の入れ方がすごい。
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入口の彫刻はプロヴァンスのロマネスクの典型。
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壁にかかったタペストリーに、井戸の底のような光
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小礼拝堂。カーテンが良い
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側廊のプロポーション、幾何学的な構成、パース、深さ
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回廊
夜、一人では絶対来れない
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なんだか柱のプロポーションが気になる
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ステンドグラスが金色というのはずるい
というか、ステンドグラスは色がついているからずるい
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エスパス・ヴァン・ゴッホ Espace Van Gogh
ゴッホが入院していた病棟跡。中庭は、ゴッホが100年前に描いた姿が再現されている
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よく手入れされた庭
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アルルの町歩きをして、コンスタンタン共同浴場を見て、
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アヴィニョンへ。
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アヴィニョンは、教皇庁、大司教座総体およびアヴィニョン橋が世界遺産
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法王庁宮殿。
夕方にアヴィニョンに着いたので、この日は中に入れず、町歩き。
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街路樹が妖気を放っていた
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ローヌ川を眺めながら、リュベロン地方のワインをあける。
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# by atsushiikudome | 2010-04-28 07:48

南仏旅行

南仏9日間の旅行に行ってきた。

パリ組から、東大のo君、九大のiさん、ラヴィレット正規入学のnさん。これに加えて、
ベルギー組から、東大のs君、千葉大のo君、九大のh君。合計7人。

マルセイユまでTGVで行き、ベルギー組と合流。そこからは全行程レンタカーでの移動。
車はもちろん左ハンドル、マニュアル、右側通行。
ドライバー2人は海外初運転。マニュアルなんて免許とって以来。
9日間で走行距離は2300キロだった。


車でしか行くことのできない秘境ばかりを攻めるという、とてもマニアックなツアーになった。

1日目

06:42 パリ発 Gare de Lyon
朝早すぎて、約一名が乗り遅れるというハプニングが発生。
この旅は、何かが起こる!と、赤く染まった朝日を見ながら変な期待を抱く。
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09:57 マルセイユ着
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この日は旅行1日目にして、ル・トロネとユニテ・ダビタシオンというすごい組み合わせの日。
まずはマルセイユの町を見下ろす高台で腹ごしらえ。
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ベルギー組がストで足止めをくらったりしたが、無事合流し、さっそくル・トロネLe Thoronetへ。
いわずと知れたシトー派の修道院。ロマネスク。南仏三姉妹のひとつ。
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ル・トロネの石は、粗い石、というけれどその「粗い」というのがどういうものなのかを
今回の旅で、実際に訪れて確かめたいというのがあった。
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ル・トロネの粗さは、その石の硬さからきていて、加工に困難を要するゆえに、
表面が粗くなっているような粗さだった。
しかし、エッジの部分はとても丁寧に加工されている。
ル・トロネの空気は、面の粗さと、エッジの鋭さによって作られているような気がした。
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ル・トロネ修道院は、光の中に踊る、生き物のようだった。
建築の中に光が入ってくるのではなく、
光の中にある、ただそこにあるものに、
光が染み入っていくのを見た。
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その孔を通る光は
そこで一度凝固され
それからまた
別の光として生まれているようだった
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光を飲み込んでは吐き出す作業を繰り返す
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回廊へと続く扉
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時間と共に光が変化し、
その移ろいゆく光の中で、建築がかたちを変えているようで
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一度通ったところが、次に来た時には別の空間になっていた
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歩けば歩くほどに、新しい空間が広がっていて
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どこまで行っても、静かで優しい光が揺らいでいる巡回廊
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三姉妹のうちでも、敷地に最も高低差があるル・トロネは、
階段の操作が本当に上手い。
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光のコントラストは、エッジの鋭さにより生まれていて、
光が染み入るような印象は、面の粗さにより生まれている。
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素材が限定され、宗教的装飾もなく、
そこはある種の自然のような場所
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中庭に面した回廊は厚さ1400の壁に2連アーチが入り深さを与え、
同時に高低差が浮遊感を与え、
単なる「建物」を越えた場所にしている
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シトー会は貞潔、清貧、服従を守り、
苦行のため寿命は28歳ほどだったという
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現代では作れない、空間の力強さがそこにあった
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このような建築が今もそこに建っていること
こんな素晴らしいことはない
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ル・トロネの閉館時間いっぱいまで居て、
去り難さを覚えながらも
再びマルセイユへ戻り、
ユニテ・ダビタシオンへ。
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ル・トロネを見たあとでのこの建築を評価するのは難しい。
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びっくりするくらい廊下が暗い
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運よくメゾネットの部屋と、普通の1層の部屋を見ることができたが、
何か、ひどく窮屈に感じてしまった。

ピロティは立派な駐輪場に。
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共用通路
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そして、なんと屋上は改修工事中で入れず。
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よくある集合住宅と違うのはわかるけれど、
本当に住みよいのか
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マルセイユの中心へ戻り、夜飯はブイヤベース。
o君は前菜に魚のスープを頼み、旨い旨いと言って食べていたのに
メインのブイヤベースが、ほぼ同じスープで少し具が多いだけだったという伝説を残し、
後々まで語り継がれることになる…
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# by atsushiikudome | 2010-04-26 08:30

美術の場所

ルーブル美術館は7回目。
これまではある決まった展示コーナーを集中的に見たりしていたけれど、
今回はそうではなくて、立体的な展示品とその展示方法という視点で見て回った。
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いままで、もちろん美術館という場所自体に居心地の良さを感じながらも、
ビジュツサクヒンを見るという目的のために美術館に行っていた。

今回、「作品を見る」のではなく、「作品とその展示方法を見る」という視点に固定して回ってみて、
ある思いに至る。
パリに存在する数ある美術館のなかに、作品を入れるただの箱としてのホワイトキューブ美術館というものは、
ほとんど無いということ。
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現代建築に増殖中のホワイトキューブ美術館の問題点の一つは、
そこが「ビジュツサクヒンを見に行くところ」になっていることだと思う。

ビジュツサクヒンに一番集中することのできるのが、真っ白な壁だ、
と言うが、環境を作品だけに純化して、作品と自分一対一の関係だけを考えるというのは、
本当にそれでいいのだろうか。


美術館は、「有名なあの作品」、「知っているあの作品」を確認しに行くところではなく、
本物の放つアウラと、それをとりまくものとの応答を感じに行くところであった方が面白いと思う。

そしてそれは、美術館というタイプの中でのそれではなくて、
自己の内部に於いて、識域下で、あるものと結びつくような、
ぎりぎりのどこかで見たような場所の中でのそれであればあるほど。

そうすることで、生活に於ける美しさの反芻という意味での美術館が成立しうるのであり、
パリにはそうした美術館が多いように思われる。

一方で、美術作品を、美術そのものに純化して対峙するという鑑賞方法と、
ある環境の中での美術と自分や他者の関係を体感するという鑑賞方法、に大きくわけて考えたときに、
そのどちらがより高次かというと、答えは前者になる。

純化された美術を考えるのは数学的であって、
環境の中の美術を考えるのは物理的である。

このどちらがヒトにとって有益となるのかは分からないが、
次元として上にあるのは前者ということになる。

それで、最終的にどうなるのかというと、
数学も物理学もどちらも必要だ、ということに行き着く。

いろんなベクトルが存在していないと、世界はバランスを保つことができない。
歴史というのは常にバランスゲームのようにして転がってきた。


そういうことを考えながら、僕は、今みたいに商業主義に押された建築というものに
抵抗できるものを探しているのだと思う。
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相変わらず、パリの教会巡りを継続している。
St-François Xavier
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ロダン美術館に行く途中、アンヴァリッド近くの教会。
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白井さんの蜂の巣造形は、こういうのが元になっていると藤森さんが言っていた。
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この教会は、黄色と紫色の大きなカーテンで場所が仕切られていて、
仕切り方の質感がいい。
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最近は、どこに行っても、
美術館に行っても、蚤の市に行っても、教会に行っても、金属装飾品に目がいってしまう。
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バラ窓が柱とアーチになっているのが面白い。
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構成としては、三角屋根、十字プランを二つの塔が挟んでいる。
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ブールデルの彫刻が良かったので、師匠のロダンのところへ。
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ロダン美術館は、ロダンが死ぬまでの10年間をアトリエとして生活していた館が使われている。
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ここは、
アトリエでもあり、邸宅でもあり、美術館でもある。
でも、そのどれでもない。ようなところがよかった。
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大きな部屋、小さな部屋、階段、踊り場、廊下…
そのそれぞれの場所に、そこに在るべき彫刻が配されている
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伸縮性すること。
ロダン作品を見にきた人には、作品を勉強する場所になり、
週末ちょっと立ち寄ったおじいさんにとっては、趣味のいい邸宅になる。
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ロダンの彫刻は、ヌルっとしているものが多かった
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ロダンが彫刻界において新しかったのは、
美しくないとされているものを、情感たっぷりに表現したこと。
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ぬるぬるしながら、悶えるような
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タンギー爺さんひとやすみ
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# by atsushiikudome | 2010-04-13 17:56