デヴィッド・リンチ
今日は一日中、3年生(日本での4年生)の表現技術の授業。
午前中は、デヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」をみんなで鑑賞。145分。
英語にフランス語字幕。
難しい。
日本でリンチ作品を観てこなかったことにやや後悔。
先生いわく、リンチはピカソと一緒で、リンチの作品は人生と一緒らしい。
午後からは、ギャラリー・ラファイエットという百貨店のショーウィンドウ&ギャラリーへ。
そこでリンチのインスタレーション的ショーウィンドウや、リトグラフが展示されている。
が、
THE NANKAI
ザ・難解。
昔の人が言っていた。「考えるんじゃない、感じるんだ」と
ショーウィンドウはガラスの反射率が高く、見にくかった。
やっぱり、それも含めて作品なのか?と思って、それを意識した写真。
そのうえで、poladroidにかけたらちょっとは作品っぽく見える。
にしても、……わからない。
シュールすぎる。
リンチ作品を見ながら思ったのは、…
リンチ的には、おぞましきものを見ている人に与えてやって、
で、例えば、そのおぞましきものというのが、変形した人間の顔(のように見えるもの)だったりすると、
それを見た人は、何かよくわからないもの、気持ちの悪いものが人間の顔に見えてしまう自分がいる、ということに気付く。
それに気付くことができるということは、普段生活している中にも人間の顔をそういう風に捉える瞬間が
無意識のうちにでも、あって、
実はあまり考えないようにしているおぞましきものに、無意識のうちに動かされている、操られている自分というのがいるんだよ
というようなことを表現しようとしているのかな…と思った。
(最近、構造主義の本を読んでいたので、自分の中でそういう方向持っていっただけだが。)
リンチの映画の中でも、怪しげな効果音とともに、建物のコーナー(曲がり角)に近づいていくというカメラワークが見られたけれど、
建物の曲がり角から何か出てくる、とか、曲がった先に何か居る!というようなサスペンド感がすごくあって、
で、そのサスペンドされているときには、実は見ている人はすでにコーナーの先にあるおぞましきものを体験しているというか。
そんな感じ。
で、ウィキでリンチについて調べてみると、彼は「シュールレアリズムをこよなく愛す」らしく。
シュールレアリズムはフロイトの無意識とかから出発していて、
フロイトもある程度、構造主義にリンクする部分があるので、あながち間違ってはいなかったのでは。
それから、リンチのリトグラフは結構かっこよかった。
これはその版。 最近のリトグラフはアルミ版が多いらしいが、リンチは石版だった。
解説によると、モンマルトルにあるイデムという工房で制作していて、
そこでは、マティス、ピカソ、ブラック、シャガールなんかも制作していたらしい。
今度探して覗いてみよう。
午前中は、デヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」をみんなで鑑賞。145分。
英語にフランス語字幕。
難しい。
日本でリンチ作品を観てこなかったことにやや後悔。
先生いわく、リンチはピカソと一緒で、リンチの作品は人生と一緒らしい。
午後からは、ギャラリー・ラファイエットという百貨店のショーウィンドウ&ギャラリーへ。
そこでリンチのインスタレーション的ショーウィンドウや、リトグラフが展示されている。
が、
THE NANKAI
ザ・難解。
昔の人が言っていた。「考えるんじゃない、感じるんだ」と
ショーウィンドウはガラスの反射率が高く、見にくかった。
やっぱり、それも含めて作品なのか?と思って、それを意識した写真。
そのうえで、poladroidにかけたらちょっとは作品っぽく見える。
にしても、……わからない。
シュールすぎる。
リンチ作品を見ながら思ったのは、…
リンチ的には、おぞましきものを見ている人に与えてやって、
で、例えば、そのおぞましきものというのが、変形した人間の顔(のように見えるもの)だったりすると、
それを見た人は、何かよくわからないもの、気持ちの悪いものが人間の顔に見えてしまう自分がいる、ということに気付く。
それに気付くことができるということは、普段生活している中にも人間の顔をそういう風に捉える瞬間が
無意識のうちにでも、あって、
実はあまり考えないようにしているおぞましきものに、無意識のうちに動かされている、操られている自分というのがいるんだよ
というようなことを表現しようとしているのかな…と思った。
(最近、構造主義の本を読んでいたので、自分の中でそういう方向持っていっただけだが。)
リンチの映画の中でも、怪しげな効果音とともに、建物のコーナー(曲がり角)に近づいていくというカメラワークが見られたけれど、
建物の曲がり角から何か出てくる、とか、曲がった先に何か居る!というようなサスペンド感がすごくあって、
で、そのサスペンドされているときには、実は見ている人はすでにコーナーの先にあるおぞましきものを体験しているというか。
そんな感じ。
で、ウィキでリンチについて調べてみると、彼は「シュールレアリズムをこよなく愛す」らしく。
シュールレアリズムはフロイトの無意識とかから出発していて、
フロイトもある程度、構造主義にリンクする部分があるので、あながち間違ってはいなかったのでは。
それから、リンチのリトグラフは結構かっこよかった。
これはその版。 最近のリトグラフはアルミ版が多いらしいが、リンチは石版だった。
解説によると、モンマルトルにあるイデムという工房で制作していて、
そこでは、マティス、ピカソ、ブラック、シャガールなんかも制作していたらしい。
今度探して覗いてみよう。
by atsushiikudome
| 2009-10-01 08:33