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りんごの価値は

ここのところ天気はずっとこんな調子だ
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なので最近はフォトショで遊んでいます。
使うほどに、ただの筆記用具だと分かってきた。

でも、結構楽しい。

ルーブル美術館の地下にあるショッピングモールに最近apple store ができていたので行ってきた。
こっちで買うと、VATという付加価値税が19.6%もかかるということがわかった。

なんということだ。
おじさんも、おばさんも、お手上げだよ。まったく。
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by atsushiikudome | 2009-11-30 03:39

光の尺度

以前、ヴァラドンとユトリロ展をやっていたピナコテーク・ド・パリ。

現在、「オランダ絵画の黄金期、レンブラントからフェルメールまで」というのをやっているので行ってきた。
ピナコテーク・ド・パリは、美術館の雰囲気もいいし、面白い展示をやってくれる。
会場に着いてみるとすごい行列だったので、一度あきらめてアビタで買い物。

1時間弱してからリベンジしてみると、すっと入れた。

アドリアン・ファン・オスターデAdriaen van Ostade
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オランダの画家は、光を測るものさしの目盛りがめちゃくちゃ細かい。
例えば僕が机の大きさを言う時に、「両腕いっぱい広げたくらい」というのに対して、
「いや、この机は180cm3mm253μm87nm46pm33fm21am66zm39ymだよ」とのたまうような感じ。

ヤン・ヤンスゾーン・ファン・デ・ヴェルデJan Jansz Van De Velde
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この絵は空間的でいいなと思った。
ピーテル・デ・ホーホPieter de Hooch
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今思えば、この絵は学部一年のとき圀府寺先生の授業で扱った
レンブラント・ハルメンス・ファン・レインRembrandt Harmensz. van Rijn
「聖ペテロの否認」
イエスの、「鶏が鳴く前に3回、私をのことを知らないと言うだろう」という予言通り
イエスが捕まった直後、イエスと一緒にいた人だという追求を否定してしまうペテロ氏
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光の秘密その一、とにかく暗く!
暗くないと、光に希望は見えてこない。

光の秘密その二、暗くても描く!
普通なら、真っ黒に塗りつぶしてしまうような暗さを表現するのために、黒の中に黒で描き込むということ。
これが奥行きを出す。
この秘密は、絵の実物を見ないと分からなかっただろうな。
こちらもレンブラント
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フェルメールの恋文
かなり絵に記号を込めているのかもしれないが、
個人的にはもうちょっとありのままっぽい感じを描いて欲しい。
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帰り際に見たヴァンドーム広場の記念柱
広場と記念柱を一体としてライトアップしているのにオーラを感じます
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by atsushiikudome | 2009-11-26 09:59

自然と建築

天空の城ラピュタに行ってきた
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崩壊はだいぶ進んでいたけれど
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こうして今も
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空を漂っている
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月も歓迎してくれた
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天空の城ラピュタのはずが、途中、雨が降ってきました
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そうか、ラピュタじゃなくて、タルコフスキーだ
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1250年ごろ建てられた、シトー派の天空のタルコフスキーということにしておこう
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Abbaye de Le Lys
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by atsushiikudome | 2009-11-23 08:02

編み物

鉄という素材と、フランスの芸術的背景、
例えばバラ窓やレースの編み物が…

出会ったらこうなるらしい
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鉄という素材を、
ただ単に丈夫な素材としてみるのではなく、
自由自在にかたちを変えられるからこそ、

繊細さを与えてやるのが、パリの心というもの
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1865年に完成したこの駅舎

一体、どれだけの人がこの風景とともに
旅立ちをし、旅を締めくくったのか
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レースのカーテンのようだけれど
ごちゃごちゃしていないのは、
設計者ジャック・イニャス・イトルフがゴシック嫌いだったからだ。


今日は、朝からヴァンヴの蚤の市を見て、
昼からはB線で北駅まで行って、lomographyの店に行き、Diana miniを買った。

そこから歩いてバカラ・クリスタル博物館へ行ったのだが、改装中だった。

さらに歩いて、ギャラリー・ラファイエット

また、道中コンタクト液とカラーのプリンタインクを買って、
book-off、ジュンク堂を巡る。

book-offは中古なのに、日本の本は定価くらいで売っている。
ニュートンの光学を買った。

ジュンク堂は、新品だけど定価の3倍くらいだ。
装苑12月号を買った。

ノエル仕様   光の編み物
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by atsushiikudome | 2009-11-22 09:19

サン・ドニ

メキシコ人の友達に、サン・ドニに行ってきたという話をしたら

あそこはあまり夜行かない方がいいよといわれたので、プロジェが終わってから早速行ってきた。
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パサージュって、建物と建物の間にガラス屋根を架けただけ
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夜は彫刻の彫りの深さがよく現れる
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フラット・アイアンビルたくさん
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by atsushiikudome | 2009-11-21 10:09

5回目

プロジェで「パリにおけるインド」というお題で写真を撮って来いといわれたので、

サン・ドニ近くのインド人街に行ってきた。
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オクラ from ケニア/インド
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ココナッツ from スリランカ
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インド、パキスタン、フランスが仲良く並んでいた
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サン・ドニ門
街に門があると、大きくゆるやかな領域ができる。
中華街の門とは、重さが違う
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門の下にはいつもハトがいる
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バスティーユへ。
このあたりには中古カメラ店が多くあると聞いて行ってきた。
ブレッソンがカメラの修理を頼んでた店もあるらしい。
3軒ほど覗いたけれど、なかなかいいのがなくて何も買わず。
実際は8軒ほどあるらしいのでまた今度。
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ルーブルへ。
このピラミッド、ピーター・ライスだったんだ…。ライス自伝、読んどけばよかった。
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5回目でも、まだ初めて見る展示がある。
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でも、ここを曲がったらあの部屋、くらいの感覚は持てるようになってきた
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ルーブル宮の歴史という展示も初めて見た。
19世紀のルーブルと
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21世紀のルーブル
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お気に入りスポットもいくつかできてきた。
ここは、昼は横から光が入ってきて、ちょうどその下にイスがおいてある。
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ドラクロアのあるこの部屋は、作品よりも人を撮ったほうがいい感じになる。
「民衆を導く自由の女神に導かれるおじさん」とか。
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ルーブルのイスは、人を座らせるために
いい感じのイスを、いい感じに配置している。ずるい
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そろそろコンペでもします。
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by atsushiikudome | 2009-11-19 11:36

ラングとパロール

火曜日は言語野が破壊されそうになる。



まず、火曜日に入る前だが。
月曜夜から授業の準備を始め、6時くらいに就寝というのが一つ問題としてある。
ま、授業と関係ない工作とかしてるからそうなるのだが。


それから、午前中9:30からインターン。
事務所には日本人、イタリア人、レバノン人、フランス人、ギリシア人、オーストラリア人などがいて、
主に日本語、英語、フランス語を使用。

事務所の公用語は英語だけど。
たまに、イタリア人はイタリア語で、レバノン人はアラビア語で、ギリシア人はギリシア語でケータイで話をしている…。



午後14:30から、コンクリート打設の授業。
これはほぼフランス語。

だけど、一緒にとっている東大からの留学生がいるので日本語も。

で、先生と意思疎通できない場合は補助的に英語を。
(というかジェスチャーが多い。あと、紙に書く。それに模型をみせて「コムサ」といえばオッケ。)



夕方18:30からはフランス語の学校。
こちらはみっちり2時間フランス語のみ。

説明も全部フランス語。



フランス語が終わるのが20:30。

帰って夕飯をつくる。
パスタと、大量のサラダ。

今日は朝食べず、昼はパン・オ・ショコラ・エ・アーモンのみだったので死にそうだ。

とれ・ふぁてぃぎゅ!
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by atsushiikudome | 2009-11-18 07:32

Jimmy Choo

パリは年中お祭りだというのは、

たぶん本当だ。
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夜、パリの街を歩いていると
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ほんと、笑えてくる
なんてキラキラしてんだ。

プロジェでフランス語に苦戦していることも
グラスを割って、手を切ったことも忘れさせてくれる
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バスティーユのオペラ座は、昼間はどうしようもない外観なのだけれど、
この時間帯に本領発揮するらしい。戦隊モノのイメージだ。きっと。正義の味方か悪玉かは置いといて。
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改めてミッテランによるグラン・プロジェを調べてみると、面白いなと思う。

ルーブル美術館の大改造(I・M・ペイ)
新・国立図書館(ドミニク・ペロー)
新・オペラ座(カルロス・オットー)
グラン・アルシュ(ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセン、ポール・アンドリュー)
アラブ世界研究所(ジャン・ヌーベル)
ラ・ヴィレット公園(ベルナール・チュミ)
オルセー美術館(ガエ・アウレンティ)
大蔵省新庁舎(ポール・シュメトフ、ボルハ・ユイドブロ)
パレ・ロワイアルのストライプアート(ダニエル・ビュレン)←現在修復中
 ぜひ見てみたい。http://www.danielburen.com/__db1/3_oeuvres/albums/1208_les_deux_plateaux_full/1208_full/base0.html

完全に、現代パリの顔を作っている。


今日はいつも素通りしているH&Mへ行った。
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Jimmy ChooとH&Mのコラボコレクションが本日発売。
Jimmy Chooとしては初のメンズコレクションを出しているので気になっていた。

日本では前日夜から並んでいた人もいるみたいだけど。
僕はといえば、昼頃起きだして、シャワーを浴びてから行ったけれど、メンズは全然残っていた。

このJimmy Chooという人は、本当にすごい。
昔、装苑という雑誌に彼のコメントが載っていて
「あなたたちよりも努力している人は世界中にいくらでもいます。だから日々努力しなさい。」
というようなことを言っていた。
こんなのは、本当に努力してきた人しか口にすることができない。

マレーシア出身で、英国留学。

「留学生時代は、他の学生が9時にスタジオ入りするところを、自分は毎日8時に入って靴作りをしていた。1983年に卒業するまで毎日続けた。誰よりも数を作ったし、誰よりも長い時間作業した」

「最初の工房は1986年、東ロンドンの貧民街Hackneyにたった一人で構えた。最初に売れた靴は一足50ポンドだった」

それが今ではハリウッド女優など世界中のセレブを虜にし、亡き英・ダイアナ妃もその靴を愛用していたという。


ここ数年、H&Mとハイブランドとのコラボレーションが続いていて、次はソニア・リキエルだという。
こういうコラボレーションというのは、ハイブランド側としては、商品の質が落ちるのは間違いなく、
けれどそれによって知名度と話題性を得られる。

クリエーションとビジネスは切り離せない時代になっているというのは、少し悲しい。

しかし、なぜ、そんなことになるのか。

というと、現在、ジミー・チュウ氏はJIMMY CHOOブランドから離れていて、限られた顧客だけに向けクチュール的要素を施し、デザインするプライベートブランドを展開しているようだ。

で、現在JIMMY CHOOブランドのデザインは誰がしているかというと、ブランドの創設者であるタマラ・メロンと
ジミー・チュウ氏の姪であるサンドラ・チョイだ。

おそらくタマラ・メロンにデザインをする才能は無く、商才はあるのだろう。
お父さんがお金持ちで、お母さんがシャネルのモデル、自分はVOGUEの元編集者というから、そっちの世界の歩き方は知っているのだ。

あの川久保玲でさえ、去年H&Mとのコラボを出しており、
また、新しいパターンを引かずに、黒をテーマにしたアイテムを再び安価にして出すBLACK COMME des GARCONSなんていうのは、
完全にビジネスとしての仕事だ。

資本主義というのは、この先どこへ向かうのでしょう。
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by atsushiikudome | 2009-11-15 10:47

Pina Bausch

早いもので、もう木曜日も終わろうとしています。

今日は、インターンに行った後、楽しみにしていたピナ・バウシュPina Bauschのダンスを観てきた。
場所は、前回と同様にコンテンポラリーダンスのメッカと言われるTheatre de la Ville
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田根さんも観に来ていた。さすがです。




ピナの舞台は、装置からコンテンポラリーだった。

舞台に川を流しましょう。

舞台に雨を降らせましょう。

おっきな岩、置いちゃいましょう。


ピナは、思っていたよりもコメディアンだったような気がする。
時々笑いをとってくる。

素っ裸で舞台に出てきた男性。
そのまま川に入ろうとするが、観客に気づいて、あわてて引っ込んだりする。


今回の演目、Vollmondとは満月。

体中のどんな些細な一部分までにも神経をめぐらせて表現する満月の夜は、

まるで言葉や、理性や、知識を覚えなかった人間のごく自然な行為のように見えた。




Anne Teresa De KeersmaekerによるRosas dans Rosasを生で観てから
DVDを買って、ちょくちょく観ているのだけれど、これがすごい。

アンヌは、一致することと、ずれること、それからまたいつでも一致させることのできること、に興味を持っているのだと思う。

それは、同属の多様性みたいなものにつながっていて、そしてそれは自然の美しさなのだと思う。


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by atsushiikudome | 2009-11-13 12:17

つくること・みせること

起きたら、しとしと雨模様だったので

蚤の市もあまり出てないだろうと思って

1時間くらいごろごろしていた。


けどま、行ってみるかと思って、ヴァンヴの蚤の市へ。


着いてみると、結構賑わっていて、出遅れたな。という感じ。


パリの蚤の市は、郊外のブロカントに比べたらとても高く感じる。
郊外ブロカントで5€出したら、かなりの買い物のように思えるけど、
パリ内で5€だと、ホントにガラクタしか買えない。


あと、ヴァンヴは日本人がとても多い。



一度家に戻って、パスタを茹でて食す。


しばらくゆっくりしてから、マイヨール美術館へと出かけた。

マイヨールの彫刻は、肉体そのものだと思った。

ムキムキのロダンとはまた違い、柔らかなそれ。

彫刻家に好きな人が二人いて、一人はアルベルト・ジャコメッティ、もう一人がハンス・ヨーゼフソンなのだが
その二人と比べると、マイヨールはとても写実的につくっている。

前の二人は、人を作り始めるんだけど、そのらしさだけを追求していって、
そこに残った、人のらしさだけをモノとしてみせるという感じだと思うんだけど

この人のつくるものは、完全に肉だなーと思った。

マイヨールの表現力もすごいけど、モデルを務めたディナ・ヴィエルニーという人がすごい。
彼女が15歳のとき、73歳のマイヨールに出会い、10年間モデルを務めていて

その間たくさんの裸婦像やデッサン等を制作されているのだが、

その自分の裸婦像を展示する美術館を自分で作ってしまうという。

ま、他にも、デュシャン、マティス、ゴーギャンなどあり、
美術館の居心地、ほどよい立地、人の多すぎず少なすぎずな感じとか、
企画展の質の高さなど、いい美術館でした。


美術館から、歩いてシテまで帰ろうとしていると、

途中、映画館があって、マイケル・ジャクソン THIS IS ITをやっていたので観てきた。
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想像していたよりも、マイケルは以前ほど動かなくて、歌わないんだなと思った。
50歳だし、裁判のこともあったし、食も細くてガリガリになっていたし。
あと、なによりこれはリハーサルだっていうのが大きいか。

でも、それでも、彼は、マッチョな若々しいバックダンサーよりも全然キレのあるダンスをする。
歌も、めちゃくちゃうまい。


マイケル自身はだいぶ前から完成していて、それに磨きをかけるのはもちろんのことだけど、
そのまわり、背景をどう作っていって、それによっていかにマイケルを引き立てるのかということに
エネルギーを集中していたように思える。このTHIS IS ITでは。

逆に言えば、みんなでいいものをつくろうとしていたとも言える。

自分だけのステージではなく、バックダンサーのステージでもあり、
ギタリストのステージでもあり、パーカッションのステージでもある。
もちろん、プロデューサーや、舞台スタッフのステージでもある。

みんなでひとつの舞台をつくるために紡ぐ彼の言葉は、とてもやさしい。


しかし、編集もよかったな。

いい映画でした。
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by atsushiikudome | 2009-11-09 11:55